海外で「薄切り肉」を食べる方法

薄切り肉を海外で食べたい食材班
食材班

海外在住者の永遠の課題「薄切り肉」。しゃぶしゃぶ、すき焼き、肉じゃが、牛丼、厚切りじゃない豚の生姜焼き…そして日本を出た後にその存在を知った1回食べてみたい夢のミルフィーユ鍋(白菜と豚肉交互に挟むやつ?)。海外の塩辛すぎるベーコンじゃなくて、薄切りの豚肉をアスパラにクルクル巻きたい。あの当たり前のように日本のスーパーで売っていた薄切り肉は、海外ではどうやって手に入れたら良いのでしょうか。

薄切り肉に対応するお店が近所にあったら、あなたは幸運

アジア圏ではそんなことないかもしれませんが、他の地域では日本で扱われている程の薄さのスライス生肉を普通のお店で見かけることはまずないのではないでしょうか。(あ!と思ったら生ハムやベーコンだったということがあります。)

お肉屋さんで頼んでみよう

普通のお肉屋さんやスーパーのお肉カウンターで、「すぅーーーごく薄くスライスしてください」と頼むとやってくれるお店があります(衛生上ダメな所では無理です)。その場ですぐはなくて良いことや「多少変でもいい」「凍った状態でスライス」など交渉次第なところもありますので、何回か通って仲良くなってからの方が成功率が高いかも?

たまに「おう、いいぜ」ってトライしてくれるんですが、お互いの頭の中の薄さの基準が違う。以前住んでいたドイツの町のスーパーで「カルパッチョくらい薄くビッテ!」とお願いするも、その時は5ミリの壁が越えられませんでした。他の店では最初から「ムリムリー!」って即答されることが多かったので、私の中では5ミリでもかなり努力してくれた方でしたけどね。

アジア人の多い地域なら普通のお店でもひょっとしたらあるかも

大きな街や海外駐在の方が多く住んでいるエリアでは、需要が多くてサービスを始めるお店も稀にあるようです。何人かで集って需要があることを伝えることができれば、交渉次第ではお店の方もビジネスなので対応してくれるかもしれませんね。(お店次第です)

都会・大型アジア系スーパーの肉エリア最高

生肉コーナーがあるアジア系スーパーマーケット、そんな夢のようなお店が存在する街に住みたい!目的別にスライスされたお肉、サシの入った美しいお肉、牛肉も豚肉も…。都会にあるアジア人の好みを知り尽くしたお店ならではのサービスですね。

冷凍のパックなら普通のアジア系スーパーにある

皆さん目にされたことがあると思いますが、1枚ずつクルクルに巻かれた状態(ヨックモックのお菓子みたいに)のものがパックされて冷凍コーナーに売っています。「牛肉巻、猪肉巻、羊肉巻」のような品名で、猪は…豚…か…な?試したことがないのですが、冷凍品扱ってるお店では結構見かけますよね。

ネットショップなら普通の肉屋さんでも時々扱っている

和食好きの方の需要もあるので、現地のお肉屋さんのネットショップでもShabushabu sliced beef や Sukiyaki sliced beef などで販売しているお店があります。和牛もやっぱり海外で人気ですが、お値段がかなりすることが多いです。目玉が飛び出そうでした。

お肉を店舗で扱っている大型アジア系スーパーは通販も行っている所もありますね。便利。

自分でスライスしよう

私の家の近所では、お店で買うという選択肢は皆無です。そしてネットショップも高いと感じるので、自分でスライスすることにしました。

お肉を半冷凍・半解凍にすると薄くスライスできる

近所のお肉屋さんで好みのお肉をブロックで買ってきて冷凍します。冷凍前にスライスしやすいように塊の形を整えたり、パッケージを冷凍した後でも剥がしやすい状態で冷凍庫に入れることをお勧めします。一度、ラップでくちゃくちゃにくるんだお肉を冷凍したら、肉がラップを噛んでしまって途中で切れ肉の中に一部残ってしまい残念なことになりました。

完全に凍る前の状態でスライスしやすい硬さになったら冷凍庫から出すか、完全に凍らせた状態で半解凍にします。しっかり冷凍した状態だとスライスしにくいです。(スライスしている間に中心がまだ凍っていなくて、柔らかくスライスしにくい場合は再度冷凍庫に入れて凍るのを待ちます。)

我が家の場合は、約1キログラムの牛肉のブロックだと急速冷凍エリアに入れて2〜3時間でスライスしやすい固さになります。包丁を使う場合もミートスライサーを使う場合も、危ないので十分気をつけてください。

包丁でスライスする

コツを掴められれば、包丁でスライスした方が後片付けが楽で良いと思います。上手にスライスできる方はこれが一番シンプルでいいですよね。

半冷凍したお肉を、パン切り包丁や冷凍切り包丁でスライスすると簡単で良いようです。

今、日本から冷凍切り包丁を持ってきていることに気づきました。薄切り肉対策で持ってきてたのにすっかり忘れてましたね。豚肉とかに今度使いたいと思います。

電動ミートスライサーを使う

海外在住者の間でウワサのアイツ「ミートスライサー」。皆さんこれ一度は悩んだことがあると思います。無いなりになんとかなるし、買ったら場所とるし洗浄も大変そうだし…そこまでして必要なのかと。

私もそう思っていました。しかも海外に住んで最初の数年はいつ他の国に引越すか分からなかったので、荷物の関係で余計に躊躇して手が出せませんでした。

買って使ってみた

そして…ついに買ってしまいました。私、包丁で上手にスライスするのが下手くそなのと、冷たいのを何十枚も手でスライスするのに飽き…疲れてしまい、を購入を決定。

この黒いレバーで厚み調整。右側はちょっと薄くしすぎたかな?

家庭用ので£70(約1万円)前後でしょうか。使ってみたところ、結構薄くまでスライスが可能です。肉の状態によりますが1枚スライスするのに数秒で、音はうるさいですがミキサー使う時と大差はないです。

早く買えばよかった!それなりに長く使える物ですし、何よりもいつでも近所のスーパーの肉でしゃぶしゃぶ、すき焼きが食べられるようになったので、私は買って満足です。ミートスライサー購入を迷ってるなら絶対アリです。

毎日使う物ではないので、信頼できるご近所のお知り合いと一緒に1台買ってシェアすることも可能ではないでしょうか?(生肉を扱うので、衛生面だけ気をつけてください。)

しゃぶしゃぶ用にきれいに並べてみる。

場所を取るので普段は箱にしまって棚の上に置いてあります。お肉が安い時にブロック肉を買ってきて、スライスして、その日食べない分は200gくらいずつで包み冷凍保存バッグにまとめて入れて冷凍保管しています。

ミートスライサーは洗うのが大変

ミートスライサーのネガティブなところは「洗浄」です。すべてを丸洗いできないので、使い終わったら毎回洗剤など使ってきれいに拭かないといけないです。なので料理の度にスライスするのではなく、何回分かを一気にまとめて冷凍するので構わない方向きです。

実は私まだこれでで牛肉しかスライスしたことがありません。牛肉なら絶対大丈夫って訳ではありませんが、豚肉をスライスした後の洗浄作業に自信がなくて豚肉を先延ばしにしています。(=ミルフィーユ鍋の夢も遠のく)

結論:できる?できない?

長い目で見るならミートスライサーはアリ!

買うなら:
・お肉屋さんにダメもとで聞いてみるべし
・お肉コーナーのあるアジア系スーパーがある
・ネットでもスライス肉を取り扱う店あり
・冷凍の巻いた薄切り肉ならアジア系スーパーでも遭遇率が高い

自分でスライスするなら:
・半冷凍でスライスできる
・包丁でやると片付けが楽で早い
・パン切り包丁や冷凍切り包丁がいいらしい
・ミートスライサーいいよ!でも洗うの面倒
・十分気をつけてスライスしてね

海外コレできる部
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