海外で「千枚漬け」を食べる方法

海外で「千枚漬け」を食べる方法食材班
食材班

日本に住んでいた頃、お正月用の買い出しで必ずカゴに入れていたものがあります。「カブの千枚漬け」です。日本だと色々な漬物を日々だべることができるので、日常的にカブの千枚漬けを食べていたわけではありませんが、何故だかお正月になると食べたくなるのです。

韓国系のスーパーに類似品があるかも!

先日、韓国系のオンラインスーパーで買い物をしていたら、千枚漬けに近いものを発見しました!とっても薄くスライスしたRadishを甘酢で漬けたもので、カブじゃなくて大根なのですが、さっぱりとしていて美味しかったです。お肉などを巻いて食べるそうです。今度焼肉をこれで巻いて食べてみたいです。

これくらいの薄さです。

カブを手に入れよう!

漬物というと大根の沢庵や福神漬けなどはアジア系スーパーなどで見かけますが、千枚漬けを海外で購入することは中々難しく、手作りすることになると思います。そこで必要になるのが「カブ(蕪)」ですね。

海外でカブは売っているのか?

左=Turnip(ターニップ)、右=Swede(スウィード)

カブは英語で「Turnip(ターニップ)」といい、日本のカブと同じではないかもしれませんが、紫色がかった「洋種カブ」を見かけることがあります。また、同じカブの仲間で「Swede(スウィード)」もあります。ツルンとしていないのでカブと思わずずっと無視してしまっていました。

時期や地域差で見かける種類が違うかもしれませんね。

「コールラビ」でも代用可能

白色と紫色の皮があるコールラビ

最近は日本でも知られてきている「コールラビ」。私は最初ドイツで招待された食事会で初めて食べましたが、これが食感・硬さが日本のカブに似ており代用が可能なようです。アブラナ科の野菜でキャベツの仲間だそうで、家庭菜園で育てている方も多いようですね、お味はキャベツのカブの間のような感じ。

ドイツの現地スーパーでは葉っぱ付きでよく店頭で見かけました。しかし、イギリスですとOcadoなどのデリバリースーパーで少し高めで売っている程度で、普通に買えるよ!とは言えない感じではあります。

カブと言っても種類が色々あると思いますので、手に入らない場合でもコールラビに限らず似た野菜を使ってみると楽しいと思います。

「千枚漬け」を手作りする

スウィードとコールラビでそれぞれ簡単バージョンの千枚漬けを作ることにしました。

写真はコールラビ。昆布の代わりに顆粒の昆布だしでもOK

材料は、カブ(または代用品)、酢、砂糖、塩、昆布、鷹の爪。手順はカブを薄切りにして、調味料と一緒にフリーザーバッグに入れて空気を抜いて冷蔵庫にお好みの時間入れるだけ。なんと簡単!

お酢は日本のものでなくても、最寄りのスーパーで手に入るお好みのもので良いと思います。今回はホワイトワインビネガーを使いました。鷹の爪は家に干からびたチリがあったのでそれを。あと、昆布が無い場合は昆布だし(顆粒や液体)など適当にダシ系を入れたら良さそうですね。

千枚漬け レシピ

スウィードで千枚漬けを作ってみた

今回は、スウィード1個(590g)に対して、お酢60cc、砂糖40g、塩8g、昆布5cmくらい、干からびたチリ3cmくらいを種取ってカットしたものを入れました。

ローカルのスーパーで買ってきたスウィード(Swede)

今回準備したスウィードがこちら、590gです。

ちょっと皮を剥いてみました…厚めに剥きましょうかね。

皮を剥くと465g残りました。

これを薄くスライスします、難しい。結構大量にできました。色が少し黄色っぽいですね。

フリーザーバッグに、スウィード465g、砂糖40g、塩9g、昆布5cmくらい、干からびたチリをカットしたものを適当に投入して調味料がなんとなく混ざるように軽く揉む。(先に調味料だけバッグに入れて混ぜとけばいいですね。)

空気抜いてジップを閉めて、冷蔵庫に入れて漬けます。浅漬けなら数時間の漬け時間から楽しめますが、私は数日漬けるのが好みです。

さて、ここで漬けたことをすっかり忘れまして5日間ほど経ちました。良い感じに漬かっております!

ダーン!美味しい!ちょっと黄色いですが全く問題ないですね。

コールラビで千枚漬けを作ってみた

スウィードと同じ工程なのですが、せっかく作ったのでこちらも載せておきます。

お店に売っているのはこんなに亀裂が入っていません

ちょうど家庭菜園で育てたコールラビがありましたので、それを使うことにしました。

皮が結構分厚いので、厚めに剥きます。皮が紫でも中は白色です。

半分に切らずに丸く作ってみようと思ったのですが、我が家のスライサーがへっぽこなので結局包丁でスライスすることにし、その際半分に。もう少し薄くしたかった(泣)

皮付きで409g、皮を剥いた状態で290gになりました。

調味料と一緒にフリーザーバッグに入れます。

空気を抜きながらジップを閉めて、冷蔵庫に入れます。

1時間冷蔵庫で漬けました。

あっさりとした食感の美味しい千枚漬けができました!

コールラビだからかはどうか分かりませんが、一晩〜数日間漬けた方があのカブのとろんとした食感に近づき美味しくなりました。うまい!

おまけ:柚子風味にしても美味しい

粉砕タイプの乾燥ゆず

もしお持ちでしたら、乾燥したゆずを調味料と一緒に少し入れても美味しく漬かると思います。この写真のは、日本一時帰国の時に買ってきたものです。

参考にしたレシピ

結論:できる?できない?

カブに似た野菜を見つけたら試してみよう

買うなら:
・韓国系スーパーに類似品があるかも

自分で作るなら:
・Turnip(ターニップ)やSwede(スウィード)を探せ!
・コールラビなどでも代用可能
・薄く切って材料と混ぜて冷蔵庫へ
・乾燥ゆずを入れるとさらに美味しい

海外コレできる部
タイトルとURLをコピーしました