ケンブリッジ英検 B2 First (FCE) コンピューター版受験

ケンブリッジ英検 B2 First (FCE) コンピューター版受験お役立ち
お役立ち

イギリスでCambridge English QualificationsのB2 First(FCE)をCB(Computer-based)で受けてきました。コンピューター版で試験を受けると、通常の紙の問題と解答用紙に鉛筆で書いて答える代わりに、パソコン上で問題が出題されキーボードとマウスを使って解答します。※スピーキングは通常のペーパー版試験と同様です。

今回はこのケンブリッジ英検 B2 Firstのコンピューター版受験について自分なりにまとめてみました。

コンピューター版受験のメリット

他にもメリットはたくさんあると思いますが、私自身がコンピューター版を選んだ最大の理由は「日頃英語をパソコンやスマホで入力していますが、英語を筆記した機会はほとんどなく、正しい綴りが書ける可能性の高い方を選びたかった」です。学生の頃は別ですが、少なくとも過去十年を振り返っても、英語を筆記したのは申込書などの記入程度と言っても過言ではありません。そして、今回のテスト勉強で使ったライティング練習もPC上で入力するインターネットを介したものを使っていました。

個人的に良かったなと思ったのは、
・自分はタイピングの方が正しいスペルを思い出せる
・問題と解答欄が1画面で配置されていて見やすい
・ライティングの書き直しが楽
・自分で書いたテキストをコピペできた(保証はしません)
・鉛筆を持ち込み可、考える用で別紙に書くことはできる
・結果が出るのがペーパー版より早い

デメリット

・コンピューター版試験を開催する会場が少ない、開催数もペーパー版より少ない
・少し受験料が高い
・メモ機能がうまく使えなかったので慣れが必要(事前に調べておらず焦った)

コンピューター版だけではないですが、
・試験前の写真撮影では眼鏡を外す(デメリットでもなんでもない)

B2 Firstのコンピューター版の公式チュートリアル動画を事前に観ておこう

公式サイトの「Free: Computer-based sample tests」項目内に動画が掲載されており、実際の試験の画面を使って丁寧に解説されています(動画2点/2022年12月現在)。これを観ると、問題と回答の配置を知ることもできますし、試験中に使える機能の紹介もしていますので、受験前にぜひご覧になることをお勧めします。

少なくとも私が受けた時は、試験当日に細かい機能の説明はありません。クリックすればわかることですし、質問すれば答えてもらえます。ただ、試験時間を使って教えてもらうよりは、先に知っておいた方が余計なことで焦らなくて済みますね。

自分で調整できる設定・機能

先ほど紹介しました公式のチュートリアル動画を最後まで見ると分かりますが、テスト中の画面には便利な機能が付いています。

文字サイズ変更

各テストの開始前に、モニター上で名前などを確認する流れで表示される文字サイズを選ぶよう促されます、「Standard, Large, Extra Large」の三段階ほど選択肢がありお好みのを選びます。選択後、そのまま事前確認の一連を終わらせ準備完了のボタンを押すと、試験開始までの待機時間中はもう文字サイズの変更ができなくなります。が、テストが始まった後でも右上の設定アイコンからサイズ変えられます

会場側が提供するモニターや解像度にもよると思いますが、私は毎回「Large」を選びました。

ハイライト、メモ機能

マウスを左クリックしながら任意のテキストを選んだ状態でマウスの右クリックを使うと、ハイライト機能とメモ機能を使うことができます。ハイライトは右クリックで消すことも可能です。上記のビデオを観ると後半の方で細かく解説しています。

自分の書いたテキストはコピペできた

これは動画にないかもしれませんが、私が受けた時はライティング中など自分で書いたテキストをコピー(Ctrl + C)、ペースト(Ctrl + V)、カット(Ctrl + X)を通常のPCの機能であるショートカットキーを使ってすることができました。書いてる途中でエッセイの構成を変えたくなった時などに書き直す必要がなく、これはコンピューター版受験の大きな利点だと思いました。(※どの会場でも同じという保証はありません。)

海外で受ける場合、キーボードのキー配列に注意

海外で受験を検討している方で、普段日本語のキーボードを使用してライティングしている方は、キー配列に注意が必要です。各国やエリアで一般的に使うキーボードは日本のとキー配列が違います。

短い試験時間を余計なことに使うのはもったいないので、当日戸惑わないように事前に違いを確認しておくことをお勧めします。特に記号の入力は位置が全然違ったり、Shift押しながら入力するなどありますので注意です(例えば、「’」「”」の位置は日本語キーボードと英語キーボードではだいぶ違う場所にあります)。「そんなのキーボードに書いてあるよ」と思うと思いますが、普段では些細なことも試験中だとすぐに見つけられず焦りにつながる可能性があります。

心配な方は、一度受験するセンターに当日使用するキーボードの種類を確認するのも手かもしれません。私はイギリスで受験したので、記号以外のキー配列は日本のとほぼ同じなので困りませんでしたが、例えばドイツのキーボードですと「Z」などアルファベットの位置が一部違ったりします。ドイツでどのキーボードが使用されるかは分かりませんが、可能性は大いにありますのでご注意を。

また、私が受験したときはWindowsでした。Macしか使った事がない方は左下の方のcommandキー周辺が少し違いますので、すぐ慣れると思いますが気になる方は事前に違いをチェックしておくといいかもしれません。

試験対策に使ったオンライン教材

今回使って便利だった試験対策用の勉強教材をご紹介します。

・英語試験の経験が浅くてよく分からない
・漠然と英語を習得してきた
・受験準備クラスを受講することはできない状況
・できればPCやスマホを使って、ブラウザやアプリで勉強したい

である私が、ケンブリッジ英検 B2 First (FCE)受験に特化した教材を探しているうちに出会ったものです。(基礎英語、B2レベルに達するための勉強方法については色んな選択肢があると思いますので、ご自身にあったものを見つけてください。)

試験問題集

公式サイトでも2種類のサンプルテストが公開されていますが、Cambridge提供の勉強教材「Test&Train Self-Study」も便利です。有料ですが各試験の試験問題が6つずつ(スピーキングを除く)用意されています。スピーキングは、受験のヒントを交えながらの参考試験ビデオが掲載されています。サイトに教材の様子の動画が掲載されていますので参考にしてみてください。

・要アカウント作成
・有料 €23.00 / 18カ月間

「Test&Train Self-Study」サイトで€23.00支払って「Test & Train B2 First Self-Study」を購入すると「Cambridge One」で勉強教材がアクティベートできるコードが手に入ります。1回の購入で18カ月間有効です。

ケンブリッジの教材書籍には「Cambridge One」で使えるアクティベーションコードが記載されている場合があるそうです。どのようなコンテンツがアクティベートされるのか私は分かりませんが、お持ちの方は先にチェックしてみると良いと思います。

Use of English

Flo Joe「FCE Exam Success Plus」。Use of Englishの試験の形式と同じ、4択問題、穴埋め問題、書き換え問題、参考文と同じ意味になるように文を書くなどの問題集です。こんな感じ(無料版)で、有料版では各セクション毎に詳しい解説がついています。

・要アカウント作成
・有料 £24.00 / 91日間

このFlo Joeは、無料でも勉強資料を提供してくれていますので、サイトはちょっと見にくいですが、気になる方はチェックしてみてください。また、有料版でライティングの採点のサービスもしています。

ライティング

Cambridgeが提供するライティング練習用サイト「Write & Improve」。ライティングのコツを別の教材を参考にした上で、このサイトを使って色々なお題で書く練習をするのに便利です。人とシェアしたり色々機能はありますが、その中でも「W&I Workbooks」と「+Test Zone」がお勧めです。

「W&I Workbooks」はレベル別でライティング問題が準備されており、書き終わった後採点する機能があります。

・アカウント作成なしでも利用可能、作成すると利用できる問題数が増える様子
・無料

「+Test Zone」こちらは有料で、B2 First用のPart1とPart2のライティング問題がセットでたくさん準備されており、こちらも同様に採点機能があります。制限付きで無料で試せますので、先に使ってみてもっと問題数や採点してほしいと思ったら有料にするといいと思います。

・要アカウント作成(なしでも制限付きで無料版の利用可能)
・有料 £4.50 / 月(制限付きで無料でお試しあり)
※毎月自動で引き落とされますので、使わなくなったらすぐ解約手続きをサイトからした方がいいです。私は忘れて1カ月余計に払ってしまいました。1カ月分前払いなので契約期間が残っていたら解約日に即使えなくなるわけではなく、契約済みの期間が終わるまで使えました。

※サイトの採点の精度について:2022年10月現在、完全に信じるのは危険だと思います。スペルミスの指摘にもムラがありますので、Ggrammarlyなどにコピペしてダブルチェックするのも有りだと思います。サイトが悪いという話ではなく、あくまでもライティングの練習の積み重ねや振り返りを目的として、採点機能は目安程度にしておいた方が良さそうです。(面白くて何回も採点しちゃいますけどね。)

リーディング

こちらもCambridge提供教材サイトから。用意されているのはリーディングだけでは無いのですが「Learning English」で自分のレベルにあったリーディングをしていました。無料なので気軽に読めるのがいいところですね。

スピーキング

Cambridge公式のYoutubeでB2 Firstの試験風景が何種類も公開されています。これを見て様子や自分のレベルと比べてみるのに役立ちました。

そして、受験1日前に見つけて実はかなり役に立ったのがYoutube「SMASH English」。それまで、質問にちゃんと答えることだけを考えていて、答え方のテクニックがあることに気付いていませんでした。この動画では、採点する側に基準があって、スコアの取れる答え方のアドバイスをしてくれています。チャンネルではスピーキング以外の動画もあります。

おまけ:単語・熟語

私はかなり偏った単語しか習得しておらず、ベタかもしれませんがアプリ「ターゲットの友」の英単語と英熟語を暇な時間に繰り返しやりました。私は書籍版も持っていたので途中までは併用しながら…途中から飽きてアプリのみになりました。

Good Luck!
ケンブリッジ英検は、スコアの証明書に期限がないのがいいよね!

海外コレできる部
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